昨年(2004)11月に石川県金沢市で開催された「第6回INF大会(広域異業種インターネットフォーラム)」は630人の参加という、規模では過去最大の大会となりました。民間主体で「草の根運動」的な異業種交流大会としては画期的な内容でした。今回初めて経済産業省の全面的な事業参加と本省並びに中小企業庁の課長の参加を得たことは、「民主導型」にもかかわらず、継続的かつ地域持ち回りの交流大会の重要性と今後の発展方向の一つを示すものとなりました。
この大会は「かながわ異業種交流センター」の発足(平成7年81995))に伴い情報化を基本柱にした「首都圏ビジネスコミュニティ(MBC)」グループ(南出健一会長)が結成され(現在参加者30人)、グループ内の情報化だけでなく、全国的な情報ネットワークづくりに乗り出したのがそもそものきっかけでした。当時広がりを見せはじめたインターネットを全国的に活用して各地の異業種交流会を横連結し、ビジネスチャンスを広げたいというMBCや神奈川異グ連の呼びかけに応じた各地の組織が毎年開いてきたものです。賛同する団体・機関・大学・個人が共同して全国企画委員会を開設し、今日まで続いてきました。第1回大会を川崎市(1999)で開催し、以降岩手大学・新潟市・東京都北区・愛媛県今治市と、その都度名乗りを挙げたグループ(団体・機関等)が主催してきました。今やインターネットを活用した情報交流は常識化していますが、今度は相互に認めあった全国規模のネットワークづくりが課題として残っていました。
さて大会は、基調講演として金沢美術工芸大学学長平野拓男氏が「デザインの役割�陋餞�成観念の打破と新要素の調和」を、分科会(ワークショップ)は・地域社会の情報化と中小企業のIT事情、・経営資源としてのデザイン�陋颯妊競ぅ鵑魍茲�したものづくり、・中小企業の経営は人づくり、夢づくり�陋饋佑離┘優襯�ーを増大する人材育成を、・農・商・工の連携と地域ブランド戦略�陋馘租�と強みを持つ金沢で地域ブランド構築を、・広域異業種ネットワーク�陋饕楼荵唆塙渋い琉磴い魍萢僂靴森�域連携、・企業の国際化に対応した経営�陋馥販�行政法人雇用能力開発機構スポンサーワークショップ、の6つが開催されました。また並行して「ITビジネスマッチング」、「広域ネットワーク研究会」などが行われました。交流懇親会には石川県知事や金沢市長等が駆けつけ、盛大な交流会となりました。
この中で筆者が担当した第5ワークショップや広域ネットワーク研究会では重要な前進がありました。全国的ネットワークづくりについて、いくつかの地域の代表からは予てから現行の全国組織を分断するものではないか、という批判を受けていましたが、討論の中でむしろ新たなネットワークを構築することにより、現在の組織の弱点を補強する側面があるという理解が進んだことです。さらに経済産業省自身もこうした民間サイドからの動きを歓迎しているようだ、ということが大会に対する支援姿勢などから読み取れることから、何も神奈川県だけの勝手な行動ではなさそうだということが分かり始めたという事情もあります。異業種交流の全国組織体てもある�埣羮�企業異業種交流財団の予算的な縮小方向に対して、新たな展開方向を模索する意味でもこうした全国規模の情報ネットワーク化の動きを異業種交流グループ自身が構築していく必要性の理解が一段と進みました。近い将来、こうしたネットワークの事務局をどこが担うのかは別として、作業日程そのものは現実的に進行する必要があります。単に賛成出来ないからと言って、何もしないでいれば、�埣羮�企業異業種交流財団自身の存続が危ういし、各県の異業種交流協議会(異グ連等)の活動内容も全国的な傾向としては低下傾向にあり、その活性化が大きなテーマとして背景にあります。敢えて神奈川異グ連が提案している「事業化プロジェクト方式」を県段階の異業種交流組織が取り組み、コーディネート機能を発揮するなどの活動を行わなければ、協議会の存続も困難です。こうした事情が段々と理解され、今大会で、ほぼ各県の同意が得られたということです。そういう意味では10年間の総決算となった重要な大会でした。
次回大会は大阪府と決まりました。
全国情報化ネットワークづくりについては、大会終了後の第1回全国企画委員会にて、マイクロソフト社の「経革広場」(楽天市場のようなもの)を参考に、過去のINF大会参加者の賛同を得るようなものの構築を検討することとしました。 |